Sep 16, 2012

世界新のスーパー高校生・山口観弘プレート設置へ


世界新のスーパー高校生・山口観弘プレート設置へ
デイリースポーツ 9月16日(日)

4コース前で、日本水連の佐野和夫会長から世界新記録の認定証を送られる山口観弘=岐阜・長良川スイミングプラザ

 岐阜国体競泳の男子平泳ぎで2分7秒01の世界新記録を樹立した山口観弘(鹿児島・志布志高3年)が快挙から一夜明けた16日、会場の長良川スイミングプラザで表彰された。

 大会を主催する岐阜水連は、世界記録が生まれた同会場の第4コース台の横に大会名、日時、氏名、タイムなどを記した陶器製の『山口観弘プレート』を新たに設置することを明かした。

 18歳の新星は「世界記録もみなさんの応援のたまもの。これからも日本の競泳を引っ張っていけるよう頑張っていきます」と決意表明。古田肇・岐阜県知事は「このプールの水は長良川の伏流水。長良川の清流から世界記録が生まれた」とたたえ、山口には日本水連の佐野和夫会長から世界新の認定証が贈られた。

拉致被害者救出進展せず=安否不明、家族高齢化―日朝首脳会談17日で10年


拉致被害者救出進展せず=安否不明、家族高齢化―日朝首脳会談17日で10年
時事通信 9月16日(日)

 2002年の日朝首脳会談で北朝鮮が日本人拉致を認めてから17日で10年。日本政府が拉致被害者に認定した17人のうち5人が帰国したが、12人の安否は不明のままだ。今年8月、4年ぶりに日朝政府間協議が開かれたが、拉致問題打開の具体的な進展は見えない。拉致されて35年になる被害者もいる。高齢化する被害者家族は一刻も早い救出を切実に訴えている。

 02年の小泉純一郎首相(当時)と金正日総書記(同)の日朝首脳会談で、北朝鮮は日本人拉致を認め、謝罪。同年10月に被害者5人が24年ぶりに帰国した。

 北朝鮮は安否不明12人のうち、1977年に新潟市で拉致された横田めぐみさん=拉致当時(13)=や78年に鹿児島県で拉致された市川修一さん=同(23)=と増元るみ子さん=同(24)=、80年に欧州で拉致された石岡亨さん=同(22)=と松木薫さん=同(26)=ら8人は「死亡した」と主張。鳥取、兵庫各県で拉致された松本京子さん=同(29)=、田中実さん=同(28)=ら4人は未入国としている。

 しかし、被害者の死亡を裏付ける客観的証拠はない。政府には生存情報も寄せられている。北朝鮮が提出した横田さんと松木さんの「骨」とされるものは、DNA鑑定で別人の骨と判明。「未入国」の4人も、日本の警察当局の捜査で、北朝鮮が拉致に関与したことが判明している。

 北朝鮮は08年8月の日朝協議で拉致被害者の再調査に同意したが、その後、福田康夫首相(当時)の退陣を理由に先送りを一方的に通告。「拉致問題は解決済み」として、その後は再調査に応じていない。

 今年8月の日朝政府間協議では、今後の交渉議題を話し合った。しかし、北朝鮮は拉致問題を明確に議題と位置付けることに抵抗。日本が「『双方の関心事項』を議題とする」との玉虫色の妥協案を示し、北朝鮮も容認した。

 北朝鮮は日本の政局動向を見極めているとみられ、政府内には「今月中の開催は困難」(日朝交渉筋)との見方もある。
 日本政府は「拉致問題解決なくしては北朝鮮との国交正常化はあり得ない」との立場を取っている。